開催趣旨

　2021年度より開始した「地球環境データ統合・解析プラットフォーム事業*1」（以下「第4期DIAS*2事業」）」も2年目を迎え、海洋研究開発機構では、東京大学・京都大学・国立情報学研究所・九州大学・早稲田大学・北見工業大学と連携し、DIASを活用した地球環境分野のビッグデータの利活用を更に推進するとともに、防災・減災対策や気候変動対策を中心とした国・地方自治体・企業等の意思決定に貢献する地球環境分野のプラットフォームとして、以下の実現を目指しています。

  • 社会経済活動への影響等に対応できるプラットフォームとして、成果の社会還元の推進
  • 変化する多様なニーズに応える解析システム・アプリケーションが備わった基盤としての強化・高度化
  • 継続的なデータ蓄積と社会還元を実現する重要な基盤として、長期的・安定的な運用体制の確立
  • 他省庁、他機関が構築するデータプラットフォームとの連携が進み、産官学においてプラットフォーム間で流通するデータを利用する人材育成の加速

今回のシンポジウムでは、民間企業および国の研究機関での、DIASやその他プラットフォームを活用した様々な取組みについて御講演頂きます。また、それに関連して、第4期DIAS事業において、本年3月と9月に相次いで試験公開・先行公開を開始した2つのアプリケーションとその今後の展開について、開発者自ら御紹介します。この2つのアプリケーションは、「オープンプラットフォームの推進」という、第4期DIAS事業の新しい方向性を具現化するものと考えています。さらに、本年12月にDIASのプラットフォームから公開される「気候予測データセット2022」についても御紹介いただきます。これらの講演を通じて、DIASが広げようとしている新たな価値創造の可能性に触れていただければと考えています。

*1:文部科学省 地球観測システム研究開発費補助金により実施。
*2:データ統合・解析システム「DIAS」（Data Integration and Analysis System）は、地球観測データや気候変動予測データなどの蓄積、統合・解析を通じて、地球規模の環境問題や大規模自然災害等の脅威に対する危機管理に有益な情報を国内外に提供することにより、気候変動や防災等の地球規模課題の解決に資することを目的として、2006年度にスタートしました。

終了しました

開催概要

日時：
2022年12月7日（水）13:00 - 16:25
会場：
オンライン（Zoomウェビナー）
参加費：
無料
参加申し込み：
上記リンクから参加登録をお願いします
定員：
1000名

プログラム

13:00
開会挨拶
久芳 全晴
文部科学省 研究開発局 環境エネルギー課 環境科学技術推進官
13:05
基調講演
総合商社双日のデジタルを活用した事業価値創造／向上
荒川 朋美
双日株式会社 執行役員 / Chief Digital Officer
13:45
第４期DIAS事業の目指すもの
石川 洋一
海洋研究開発機構 地球情報科学技術センター センター長
14:00
講演1
「リアルタイム浸水予測システムS-uiPS」が社会に果たす役割
関根 正人
早稲田大学理工学術院 教授
14:30
休憩
14:40
招待講演
防災情報流通・生成・利活用技術の研究開発
～ SIP4Dをコアとした研究開発の展開～
田口 仁
防災科学技術研究所 理事長補佐 / 防災情報研究部門 副部門長
15:20
講演2
気候予測データセット2022について
久芳 全晴
文部科学省 研究開発局 環境エネルギー課 環境科学技術推進官
15:50
講演3
データ駆動発見型観光の可能性
三枝 昌弘
北見工業大学 社会連携推進センター 准教授
16:20

閉会挨拶

河野 健
海洋研究開発機構 理事